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WisdomWizard 世界観設定

平安時代後期、公的記録に残らない大きな戦乱があった。
その名は降鬼戦争。
突如として異界から現れた鬼達によって、京の都は炎に飲まれた。
死山血河の地獄の中、その鬼達を葬った7人の陰陽師達。
彼らは鬼達を葬った後、彼らの住まう異界に自分達の都を築いた。
理由は定かではない。
戦ばかりの乱世に嫌気が差したのか、はたまた何か別の目的か。
真相を知る者は誰もいない――


〜基本概念〜

―魔術師とWisdom Wizard―
特殊な『手』と特殊な『眼』の両方を持っている人間が魔術師で、
そのどちらか片方のみしか持っていない人間がWisdom Wizardと呼ばれる。
Wisdom Wizardは基本的に『負の要因』により覚醒した突然変異的な存在なので
情緒が不安定で暴走しやすいために魔術師から危険視されている。
(そういうのを『血に狂う』と言う)

余談だが、異界で生まれたWisdom Wizardは『鬼子』と呼ばれ、蔑まれている。
ちなみに『翼』と『手』か『眼』のどちらか片方を持っていてもWisdom Wizardと呼ばれてしまう。
あくまでも『手』と『眼』の両方を持っていなければ、魔術師とは定義されない。

―魔術とマナ―
一般的にマナを消費し、発動する能力が魔術。マナはそれに必要なエネルギー。
魔術師だろうがWisdom Wizardだろうが、能力は全て魔術として扱われる。
基本的に自らの体力を消耗してマナを製造するが、
『翼』と言われる特殊な器官が背中に備わっている場合、
外部からマナを吸収するため体力は衰えない。


〜キーワード〜
―降鬼戦争―
平安後期に起こったWsdom Wizardの大規模な暴走事件とも、
本当に鬼が現れて殺戮を繰り広げた事件とも言われているが真相不明。
これを沈めるため、異界の人間が魔術を消滅させたことで、日本には魔術師が存在しない。
例外が『古き血』と呼ばれる家系の人間。
ちなみに西洋はこの影響を受けなかったために現在も多数の魔術師が存在する。

―古き血―
平安時代末期に起きた降鬼戦争を辛くも生き残った日本唯一の魔術師の家系。
有名なのが、

『破界者(はかいしゃ)』零神(ぜろかみ)
『曲睨師(きょくげいし)』芦屋(あしや)
『界錠人(かいじょうにん)』緋遙(ひよう)
『呪詞師(のりとし)』杜堵(もりと)
『忌述師(きじゅつし)』傀儡(くぐつ)

他にも分家がいくつか存在するが割愛。
それぞれ序列があり、現在一位は零神。主人公の実家である緋遙は最下位。 


―バロール―
マナがなんらかの影響で自我を持ち、精神体になり、
それが様々な偶然が重なり、実体を成したもの。
発生原理は分かっているが謎の多い存在で、
魔術師やWisdom Wizardの中でも特殊な人間しか扱うことが出来ない。
ちなみに、『バロール』という名前は最初に遭遇したバロールが
ケルト神話の魔眼のバロールに似た姿をしていた為という説が一般的。


―魔法生物―
薬品の調合や魔術などによって生み出された存在。
有名なのがスライムやファントム、ホムンクルスなど。
魔術師でない者が魔法生物を作ることは不可能だが、
作られた魔法生物は魔術師でなくとも使役可能。
協会の魔術師の中には瞬時に薬品を調合し、
あたかも召喚したようにこれらを生み出すことの出来る者もいる。
ホムンクルスを制作する魔術は現在廃れてしまい、
作れる者でも小動物並のホムンクルスしか作れないが
魔法生物制作最盛期の中世にはゴーレムほどの大きさのホムンクルスも作れたらしい。 


―ミニオン―
遣い魔。
術者の深層心理に仮初めの肉体を与え使役する存在。
魔術師のみ使用可能。
呪文詠唱の最高位に位置する魔術の為、魔術師ですら使える者は少ない。 


―協会―
正式名称、教皇庁直属西洋魔術師協会。
主な目的は、消えゆく魔術の保護保存。
協会のグリニッジ上海支部やムセイオンを除き、
本部が殆ど西洋にある為に白人優越主義者も少なくない。
成立は18世紀初頭。
魔術を教皇庁が保護するという所業は今までの歴史のを振り返ってみても異例中の異例であり、
協会内部でも今までの迫害は教皇庁が魔術を独占する為に行われたものだと陰口を叩く者もいる。
現在では名前だけ『教皇庁』と付いているだけで、教皇庁からは完全に独立している。
バチカンが一番大きな組織だが、
他にも英国のグリニッジ、ドイツのヴァイエルン、アレクサンドリアのムセイオンなどが有名。


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